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事例から学ぶ!企業プロモーション動画を活用したマーケティング術

  • [投稿日]2017/07/18
事例から学ぶ!企業プロモーション動画を活用したマーケティング術

テキストのみのマーケティングや直接的な営業よりも、高い効果を上げられる動画を活用したプロモーションを行う企業が増えています。これは、「個人顧客」をビジネスの対象とするBtoC企業だけではなく、「法人顧客」を対象とするBtoB企業の場合も同様です。

しかし、BtoBとBtoCの場合では、動画プロモーションに取り入れるメリットや効果がそれぞれ異なるという点を理解していなれば、効果的なプロモーションにはつながりません。

そこで今回は、企業プロモーション動画を活用した場合のメリットを、BtoBとBtoCそれぞれ事例をあげながら解説いたします。

企業が自社プロモーション動画を制作するメリット

動画を活用したプロモーションで、自社の製品やサービスを普及させるためには、まず、BtoBとBtoCにおけるマーケティングの特性の違いを理解する必要があります。HubSpotによると、SNSを中心としたBtoBとBtoCのマーケティングでは、一般的に以下のような違いがあるようです。

BtoBのマーケターは、効果的な業界専門用語を取り入れても問題はないが、BtoCは大衆消費者向けに、簡単でシンプルなメッセージを発信するよう心がける

BtoB顧客は、効果や専門性がモチベーション要因になるが、BtoC顧客は、特典や娯楽がモチベーション要因となる

BtoB顧客は新しい知識やスキルを求めているが、BtoC顧客は楽しみや満足を求めている

BtoB顧客は、専門性の高い、情報豊富なコンテンツを求めているが、BtoC顧客は、便利でユーモアのある話題性に富んだコンテンツを好んで求める

BtoBのマーケティングコンテンツにおいては、再生時間の長いコンテンツでも効果を得られるが、BtoCにおいては、短くシンプルなコンテンツが効果を生みやすい

BtoB顧客は、ブランドと少しでも近い関係性を結びたいと思っているが、BtoC顧客は、必ずしもそうではない

BtoB顧客は、購入までに意思決定者などを介す必要があるが、BtoC顧客は、他人の勧めなどで購買意欲が沸くため、比較的早い購入決定ができる

BtoB顧客の購入サイクルは長期だが、BtoC顧客の購入サイクルは短期

BtoBにおける契約は、数ヶ月・数年など長期契約の場合が多いが、BtoCにおいては単発的な契約が多い

BtoBの課題は、良質なコンテンツ不足とそれらを埋めるための時間の確保だが、BtoCの課題は、より大規模な広告を打つための予算と、認知度を高めるためのそのほかの手段の確保である

このように、マーケティングの要素にこれだけ多くの違いがあるため、それぞれの企業でプロモーション動画を活用する際のメリットも異なります。

BtoBにおける動画のメリット

B2Bイメージ

BtoB契約は、長期契約になる傾向があるため「信頼性」という要素が特に重要です。そのため「論理」「情報量」「専門性」を活かしたコンテンツが求められます。

ロジカルなコンテンツでは、説明が難しく複雑になりがちですが、動画を活用すれば、編集やナレーション、演出を工夫することで分かりやすく伝えることができます。また、動画であれば「読む」という行為を省けるため、伝えるべき内容の本質を効率的に届けることができます。

しかし、大切なのは分かりやすさだけではありません。法人顧客(BtoB)とは言え、動画を見るのは、一人の人間です。

アクションを起こしてもらうためには、動画を見る人の心を動かさなければならないという点を考えると、このようなメリットに加え、個人顧客(BtoC)に対するメリット持ち合わせている動画は、可能性を多分に秘めている伝達ツールと言えるでしょう。

BtoCにおけるプロモーション動画のメリット

B2Cイメージ

BtoCにおけるプロモーション動画のメリットは、表現手法・キャスト・音楽・物語などの脚色で、「顧客の感情にダイレクトに訴求できる」という点です。また、個々人の体験や感動を積極的に拡散できるSNSが普及した現状から見ても、動画はBtoCマーケティングと相性の良いツールと言えます。

ただし、BtoCのプロモーション動画では、必ずしも自社製品を取り上げる必要はありません。前述のように、顧客の感情にダイレクトに訴求できるのであれば、自社製品ではなく、「ストーリー」や「価値」を動画として届けるのも効果的です。

顧客に向けて、製品説明やPRをせずとも、そのプロモーション動画で感情を動かされた視聴者(顧客)が、自らアクションを起こし、顧客側から関係性を築いてもらえるということも大きなメリットと言えるでしょう。

これらの点を踏まえると、いかに感覚・感情に刺激を与える動画を制作するかがポイントとなりそうです。

企業プロモーション動画活用事例

実際に企業がプロモーションに動画を活用している事例をBtoB、BtoCそれぞれ紹介します。

BtoB

Zendesk

カスタマーサービス向けのソフトウェアを販売する企業のプロモーション動画です。Zendeskを導入することで信頼関係がスムーズに築けるということを、「老夫婦の親愛関係」「企業と顧客の信頼関係」で表現し、より自然なPRを実現した動画となっています。

カスタマーサポートという業務で忘れてはならない、「人との関係構築における重要性」を気づかせてくれる、ユーモアと誠実性に富んだ動画です。

Sprint Business

通信会社Sprintの法人契約向けのプロモーション動画です。聞き取りやすいナレーションと一貫したテンポで、本来ならば複雑なはずのサービス内容を、分かりやすく伝える動画となっています。

前半で新オフィスを開く際に生じる課題を紹介し、後半でそれらを解決する自社製品の魅力を伝えるといった、ソリューション営業の基礎をうまく動画に落とし込んでいます。「なぜSprintが他社より優れているのか」を、より明確に理解できる動画です。

Practicus

プロジェクトマネジメントを始めとする、ビジネスコンサルタントを提供する企業のプロモーション動画です。幾何学的なアニメーションとナレーションで事業を説明をする内容となっています。このようなアニメーション動画は「Explainer Animation(説明用アニメーション)」と呼ばれており、複雑な内容やテーマも、アニメを用いることで見る人の理解を促進します。

このような視覚効果を用いて、ストレートに自社の理念や顧客への姿勢を説明することで、より効果的に企業の誠実性を届けることができます。

Volvo Truck

Volvoトラックのプロモーション動画です。男性がトラック2台のサイドミラーに足をかけて仁王立ちし、少しずつ2台のトラックが距離を広げるというパフォーマンスが、Volvoトラックのスムーズさをダイレクトに伝えています。

さらに、表情を変えず腕を組んだ状態で、足を広げ続ける男性の画など、視聴者にとにかくインパクトを与える動画となっています。その効果もあり、BtoB動画の中では珍しい、YouTube動画で8600万回を超える視聴回数を獲得した「バズり動画」にもなっているようです。

会社について多くを語らずとも、動画のみで視聴者に驚きを与え、Volvoトラックの「安心感」を与える効果を持っています。

FreshBooks

中小企業・個人ビジネス向けの会計ソフトを提供している企業のプロモーション動画です。企業の人間がサービスの魅力を語るのではなく、実際にサービスを使っている顧客に語ってもらうことで、「正直な価値」を視聴者に与えられます。

BtoC

Duracell

電池を販売しているメーカーのプロモーション動画です。バス停の壁と壁を、電池のプラス極・マイナス極のように位置付け、一般の人たちが協力してその空間を暖かくするという動画です。動画の最後に自社製品である電池が登場し、寒い環境でも、人と人が協力すれば暖かくなるというポジティブな製品イメージが伝わってきます。

一般の人たちの自然な表情や行動に、情緒的な音楽が重なることで、観ている人を自然と温かい気持ちにさせてくれる動画です。

ROC Live Life Loud

オーディオ機器メーカー・Monsterとのコラボブランド『ROC – LIVE LIFE LOUD』を発表した、世界的プロサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド選手。最初のプロモーション動画に選んだのは、仮装し街中でサッカーをするという、視聴者にインパクトを与えるものでした。

SNSで大きな反響を呼び、2015年8月にYouTubeで公開して以降、再生回数が2000万回を超えています(2017年7月現在)。動画の最後にロナウド選手が人々に正体を明かし街中が騒然とする、という展開は、末尾の商品紹介部分まで視聴者を離さない構成です。

Thai Life Insurance

タイの保険会社の、短編ストーリー風のプロモーション動画です。主人公が人のために尽くすことで得られる「幸せな気持ち」を「お金に変えられない価値」と表現することで、保険という「目に見えない製品の価値」を視聴者へ訴求する動画です。

音楽やストーリーで視聴者の感動を誘いながらも、最後に会社名を出すことで、より自然な形で視聴者の印象に残るような構成となっています。この動画はYouTubeでも2900万を超える再生回数を獲得しています。

IKEA Singapore

IKEAの2015年版カタログブックのプロモーション動画です。Appleの新製品紹介動画を模倣して、テキストブックについて説明したユーモアのある動画となっています。

Appleの新製品紹介動画は多くの人に知られているため、同様に紹介をすることで視聴者の印象に残りやすくなります。この動画は1800万回を超える再生回数を獲得しました。

Mundo LG

家電メーカーLGのテレビのプロモーション動画です。動画では、面接が行われる部屋で、窓の代わりに街の風景が映ったテレビを設置しています。面接の途中で、テレビに映し出された隕石落下の映像に驚き、面接者が驚き逃げ惑うこの動画は、そのテレビが高画質であるということをダイレクトに伝えています。

伝えづらいと言われている「テレビの画質の良さ」も、その映像を見た人のそのままの表情やリアクションを映し出すことで、効果的に宣伝することができています。
動画自体も1900万回を超える再生回数を獲得しました。

まとめ

動画は、テキストや静止画に比べ、より柔軟でメッセージ性の高いツールであるということに間違いはありませんが、BtoC、BtoBそれぞれのマーケティング要素が異なるように、プロモーション動画の方向性や、得られる効果もそれぞれ異なります。

BtoCは「エンタメ性や感情に訴えかけるような動画」、BtoBの場合は「分かりやすく理解できるような動画」という傾向がありますが、いずれにおいても、動画のメッセージが自然と視聴者の頭の中に入ってくるような「トリック(工夫)」は必要です。動画は、業界問わず万能で便利なマーケティングツールです。うまく活用して、効果的なプロモーションを行いましょう。

[参考記事]
9 of the Best B2B Videos Ever to Inspire Your Video Marketing“, Skeleton
Whats the Difference Between B2B and B2C Content Marketing?“, Contently

コマケン編集部

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