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《解説》マーケティングにライブ動画を活用する方法

  • [投稿日]2017/06/28
《解説》マーケティングにライブ動画を活用する方法

デジタルマーケティングの業界に従事する人であれば「動画」がコンテンツマーケティングにおいてより強力なツールとなってきていることはご存知だと思います。Ciscoによれば、2020年までに、オンライン上のデータトラフィックの82%が動画に昇ると予想されており、企業マーケターにとってマーケティング戦略に動画を活用しないという判断は無いとも言えるでしょう。

最近、デジタル業界では、字幕や過度な編集を加えた動画ではなく未編集のモーメント動画(sharing-the-momet videos)を重要視する動きが見受けられます。この背景には、生の動画を視聴者と共有することで、商品やサービスへの信頼を獲得し企業イメージを向上させることが見込める点があります。

特に、視聴者の注意を引き、心を惹きつける動画の1番の例が「ライブ動画」です。現実での生活や経験をリアルタイムで共有することになるため、ライブストリーミングは今急速に成長しているトレンドとなりつつあります。大手企業が率先してライブ動画を戦略に取り入れたり、各SNS上でもライブ動画に対応を見せ始めているのは、このためです。

今回は、マーケターが「ライブ動画」を取り入れ、正しく活用するための解説を行います。

チュートリアルやQ&Aセッション

Q&Aオンライン

マーケティングは単にものを売ることだけを目的としているわけではなく、消費者に自社を信用してもらう効果を期待されています。信用を獲得するための一連の行為を通して、関連するほかの製品への興味を引き立てることが重要と言えます。

そのための方法として最適なのがライブ動画です。学びがあり、かつライブ動画内で視聴者とコミュニケーションが取れる、インタラクティブで楽しいライブ動画が理想的です。より効果的な方法として、コメント欄を通して視聴者に、今後語るべきトピックに関してブレインストーミングを提案してみるのも良いでしょう。

例えば、GooleのWebマスター・チームによって配信されているシリーズ「Office Hours」は良い例です。ここでは時に、Webマスターの話題に関してユーザーもライブ動画内に招待され、Googleハングアウトに参加するその他の専門家から質問の回答を受け取ることができます。

このセッションでもSNSでイベントが告知され、前もって質問を受け付けています。一度セッションが開始すると、ホストが視聴者を飛び入り参加させ、考えを共有するよう促すという構成になっています。このインタラクティブな点が、よりコンテンツを魅力あるものにしていると言えます。

ポイント

計画をよく練り、かつ、柔軟性を持たせるく

特定のトピックを用意しておくことは必要ですが、考えすぎてはいけません。ユーザーからの提案を織り交ぜられるよう、余裕は保っておく必要があるでしょう。「提供すること」と「交流すること」の的確なバランスを見つけることが大切です。

配信の練習をする

SNSの配信プラットフォーム上で、本番を迎える前に閲覧範囲を自分のみに設定し、練習をしておくことも重要です。

固定スケジュールを決めておく

固定スケジュールで定期的にコンテンツを配信することは、視聴者を多く獲得していく上で重要です。視聴することがユーザーにとって「習慣」となれば、常連客のような形で継続的に視聴してくれるようになるからです。

イベントのライブ配信

イベント

あるコンテンツマーケティング機関と専門家によると、B2Bマーケターの3分の2がコンテンツマーケティング戦略の一環で自分自身の個人イベントを活用しています。例えば、Digitellのライブイベントを視聴した人のうち、35%が翌年のイベントに実際に足を運んでいます。

イベントをストリーミング動画で配信することは、距離や何らかの理由があって参加できなかった人たちを惹きつけるために最適な手法です。それにより、世界中にオンラインコミュニティのようなグループを構築することもできるからです。また、新しいテクノロジーを率先して取り入れていくミレニアル世代へもリーチしやすいと言えるでしょう。

特に印象的な例は、カリフォルニア州で開催されるCoachellaの年間イベント「ミュージック・アートフェスティバル」です。2011年から毎年ライブストリーミングで配信されています。2011年はチケットが完売するまで3日かかったものが、翌年には3時間で完売したほどです。2016年には、1日の来場者数が10万人近くにのぼり、世界中で900万人の視聴者を獲得しました。

ライブ動画は、一般的に集客人数に限りがあるような小規模なイベントで、より適しています。当然直接会場に訪れる方がより親密感は得られるはずですが、ライブストリーミング動画を通して会場の規模を超えた視聴者を獲得することができるのは、ライブストリーミング動画の強みと言えるでしょう。

ポイント

前もってプロモーションを打っておく

事前にイベントに関して広くプロモーションをしておくことを忘れてはいけません。可能な限り多くのSNS上で、ストリーミング動画の配信スケジュールまでアナウンスしておくことです。

イベント間際にカウントダウンで盛り上げる

イベントが近づいてくると、SNSのフィード上でカウンドダウンを始め、フォロワーからの注目を集めるようにします。多くの人にリーチしやすい人気のハッシュタグを用いると効果的です。

アクセスできる環境を用意する

必ず一般のユーザーが参加できる適切な時間帯にイベントを開催することが重要です。当然ながら時差があるため、世界中のユーザー全てをカバーすることはできませんが、その中でもできるだけ多くの人たちが参加できる時間帯を見つける努力をしてください。また、それに合わせて、どのSNS上の配信プラットフォームが最もアクセスされやすいか、についても分析しておくと良いでしょう。

オンラインの視聴者が参加できる要素を加える

例えば、イベントでQ&Aセッションがあれば、コメント欄で視聴者からの質問を募集すると、イベントがオンラインオーディエンスの参加型となり盛り上がります。

イベント後の作業

FacebookやPeriscopeなどのSNSでは、ストリーミング配信した動画はプロフィールページに掲載され続けるため、イベント後にさらに追加のリーチを期待することもできます。動画を観たくなるような魅力的な説明文を用意したり、不要なシーンはカットして編集しておくと良いでしょう。

インタビューやディスカッション

ディスカッションイメージ

インタビューやディスカッションのセッションをライブストリーミングで配信することも効果的な方法です。

人気のゲストやインフルエンサーを登場させ、話題のトピックについてコメントしてもらったり、体験談を共有してもらったりするのは良い例の一つです。そうした場合、ユーザーが自由に質問を投げかけられるようにし、セッションの中で最も興味を引きそうな質問を選びましょう。コンテンツのプロモーション色が強くなりすぎてしまった場合には、メンバーや一般の人たちを登用した短いインタビューセッションを設けるのも良いでしょう。

この手法を用いた良い例が、Live Streaimng Prosによって週2回配信されているライブセッションです。このライブストリーミングでは、時にホストがゲストを呼び、体験談や、戦略、実際に使えるコツなどを共有します。視聴者が徐々に参加していても焦らず、「本日の質問」のようなテーマで開始して集客状況を冷静に確認することが大切です。

ポイント

ゲストについて事前に告知しておく

ゲストについての情報を一部共有し、誰がゲストにやってくるのかユーザーが知りたくなるようなヒントを事前に公開しておきましょう。

準備をする

手の込んだウェビナー(web+seminar)を企画するのとは違いますが、会話をどのように進めていくかという体系的なプランは心の中で用意しておく必要はあります。

視聴者を巻き込む

視聴者からの質問をディスカッションの中に取り入れるのは効果的です。質問を読み上げる時には視聴者の名前も合わせて呼ぶことで、視聴者の参加しているという感覚も上げることができるでしょう。

企業アナウンス

企業内アナウンス

発表したい企業ニュースがあったり、新製品のリリースが決まっている時などは、普段であれば企業サイトやSNS上で発表をしていることでしょう。しかし、、これらの発表をライブストリーミング動画で実施することで、「企業がユーザーを気にかけている」というより高い親密感を与えることができて効果的です。

例えば、新製品のリリースについて発表したい時は、コンテンツ内で徐々に詳細を明らかにしていき、視聴者との心的な距離を少しずつ近づけることです。新店舗のオープンを発表したいのであれば、オープンに至る一つ一つのプロセスを共有していき、コンテンツの中で視聴者との関係性を構築していくことが大切です。即座にフィードバックを受けたければライブストリーミングをQ&Aセッションと一緒に合わせるのも良いでしょう。

例として、Adobeは2015年にこのアプローチを使って24時間かけて新製品の発表を行いました。そしてその配信の中で、自分たちの興奮と制作までのプロセスを視聴者にも共有しました。新製品が生まれたという事実以上にその回の配信で重要だったのは、製品の裏側にいる24の制作チームと触れ合ってもらうことでした。こうした試みは視聴者により「個人的」な感情を持ってもらうためには大変効果的な方法です。

ポイント

あえて時間をかけて焦らす

配信の中で一度に情報を公開するのではなく、少しずつ明らかにしていくことで、視聴者を焦らしましょう。

限定特典を用意する

視聴者のためだけの限定的なスペシャル特典も用意しておきましょう。

巻き込む

配信者側が視聴者のフィードバックやコメントに反応してくれると気づき、参加していると感じられると、発表内容もユーザーにとってより価値あるものとして映るようになります。

ユーザーからのコメントを受け入れる

配信している間、情報を提供することと、質問/コメントへ反応することとのバランスを保つようにしてください。

感謝の気持ちを表す

視聴者に、わざわざ時間をかけて観にきてくれたことへの感謝を見せましょう。

社内風景や企業文化の裏側を見せる

社員イメージ

今日、動画は物語を伝える上で最適なフォーマットでもあり、ブランドに親近感を持ってもらうためには大変効果的です。これは透明性を欠いている企業が内部の様子を伝えたい際にも役に立つ方法です。普段は知り得ないような一面を消費者に公開し、消費者とブランドとの関係を構築できるからです。

ライブ動画を用いることで視聴者を会社のデジタルゲストとして招き入れ、自社のオフィスや、どのように普段仕事をしているかを一部見せることで高いエンゲージメントを獲得できるはずです。

特にGeneral Electric(以下GE)は、この手法を頻繁に用いていることでよく知られています。彼らはPeriscopeを用いて普段見えない企業の一面を公開し、企業の透明性を高めました。以下動画の「Drone Week」では、ドローンカメラからの視点で、GEの5つの拠点における設備や機械の映像を消費者に共有しました。

ライブストリーミング動画の後も質問やコメントを「#droneweek」というハッシュタグで追っています。その後このプログラムは大変成功したそうで、GEのグローバルデジタルマーケティング・マネージャーのSydney Williamsによると、2017年にも再度同じ形式で配信することを検討しているとのことです。

ポイント

プロモーションを行う

個人的な招待を送るように、視聴者へプロモーションをすることです。

フィードバックを事前に求める

配信を開始する前にフィードバックを収集します。つまり視聴者が何を観たいと思っているのかに着目してください。あなたの会社に関して知りたい質問を事前に準備するようアナウンスしておくと良いでしょう。

親密感を持つ

可能であれば配信中に訪れる視聴者に都度名前を呼んで挨拶をし、可能な限り正直に自分の最も興味のある質問を選んで答えるようにしましょう。

次のアクションへ促す

目立たない形で、視聴者が他のコンテンツを閲覧できるようあなたの会社のSNSアカウントを登録するよう促すことも忘れてはいけません。

まとめ

ライブストリーミング動画は様々なシーンで活用できます。また「配信後」もコンテンツそのものと同じくらい重要ですので、結果を適切に分析することは忘れてはいけません。動画内でのフィードバック、SNS上でのコメントも参考にしていきましょう。

ライブ動画がますます多くの人たちの画面上に現れるようになってきている今日、そのトレンドを利用し、自社のコンテンツを配信していくことが求められます。特に今までとは異なる新たなマーケティング戦略を練りたいと思っているマーケターはなおさらです。ぜひこのトレンドに置いていかれないよう、ライブ動画を検討してみてはどうでしょうか?

< font size="2">[元記事]“How to Master Live-Video Marketing: A Handy Guide“, MarketinProfts

コマケン編集部

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